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熊野三山くまのさんざん

那智御滝

紀伊山地の東南部にあり、相互に20~40㎞の距離を隔てて位置する「熊野本宮大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」の3社と「青岸渡寺」及び「補陀洛山寺」の2寺からなり、「熊野参詣道中辺路」によって相互に結ばれている。

3社は個別の自然崇拝に起源を持つが、3社の主祭神を相互に勧請し「熊野三所権現」として信仰されるようになった。また、仏が衆生を救済するために姿を現したのが神だとする「本地垂迹説」により、主祭神がそれぞれ「阿弥陀如来」、「薬師如来」、「千手観音」と見なされたことからも信仰を集め、これらを巡礼する「熊野詣」の目的地として栄えた。

青岸渡寺と補陀洛山寺は、神仏習合の過程で熊野那智大社と密接な関係を持つようになった寺院である。青岸渡寺は西国巡礼の第一番札所として、補陀洛山寺は補陀落渡海信仰で知られた寺院である。

熊野三山を繋ぐ古道マップ

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