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大峯奥駈道おおみねおくがけみち

大峯奥駈道

吉野・大峯と熊野三山を結ぶ修験者の修行の道で、標高千数百メートルの山々の主稜線を踏破するように拓かれ、随所に行場が設けられている。

伝説によれば修験道の祖とされる役行者が拓いたとされ、修験者は奥駈を義務づけられ、回数を重ねることが重要とされている。道の途中には靡と呼ばれる行場が75ヵ所設けられているが、特に冬ごもりの洞窟として知られる「笙の窟」、役行者修行の地と伝えられる「弥山」、山伏集落である「前鬼」は重要な場所とされている。

文化財指定史跡
所在地奈良県吉野郡吉野町、川上村、黒滝村、天川村、上北山村、下北山村、十津川村、 五條市、 和歌山県田辺市、新宮市
行者還り(第58靡)
行者還り(第58靡)

仏経嶽原始林ぶっきょうがたけげんしりん

仏経嶽原始林

大峰山脈の最高峰である仏経嶽は八経ヶ岳あるいは八剣山とも呼ばれるが、この仏経嶽を中心にシラビソ林が亜高山性の常緑針葉樹林を形成している。そのうち、仏経嶽と弥山を結ぶ稜線の南東斜面に当たる約9haのシラビソ林が国の天然記念物に指定されている。

文化財指定天然記念物
所在地奈良県吉野郡

オオヤマレンゲ自生地おおやまれんげじせいち

モクレン科の落葉低木で、八経ヶ岳を中心に、北は弥山から頂仙岳、南は明星ヶ岳の山頂に至る地域には亜高山植生であるシラビソ林が発達し、森林の低木層や林縁にオオヤマレンゲが群落を形成している。オオヤマレンゲ自生地は大峰山脈ではかなり広範囲にわたっているが、天然記念物指定地は最も密度の高い弥山から八経ヶ岳を経て明星ヶ岳との鞍部に至る約100haのエリアである。

文化財指定天然記念物
所在地奈良県吉野郡
オオヤマレンゲ自生地

玉置神社たまきじんじゃ

玉置神社 社務所

大峰山脈最南端の玉置山の頂上近くに鎮座し、玉置三所権現ともいわれ、古来から十津川郷の総鎮守とされる神社である。玉置山は玉や石、山の信仰の霊地とされ、それが祭祀の起源となったとされる。鎌倉時代から宿が設けられ修験道の聖地とされた。境内には本殿・摂末社・社務所・神楽殿・絵馬殿・鐘楼や、樹齢3,000年といわれる神代杉などの古木が林立する。

文化財指定〔史跡〕境内
〔重要文化財〕社務所及び台所(附:棟札1枚)
所在地奈良県吉野郡十津川村

大峯奥駈道

五大尊付近

五大尊付近

大森山付近

大森山付近

山在の宝篋印塔

山在の宝篋印塔

金剛多和の宿跡

金剛多和の宿跡

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