紀伊山地の参詣道ルール
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は、万物、生命の根源である自然や宇宙に対する畏敬を、山や森に宿る神仏への祈りという形で受け継いできた、日本の精神文化を象徴する文化遺産です。
私たちは、このかけがえのない資産がもたらす恵みを、世界の人々がいつまでも分かちあえるよう、参詣道を歩くにあたって次のことを約束します。
一. 「人類の遺産」をみんなで守ります
紀伊山地の自然や文化にふれ、学び、私たち共有の資産の素晴しさを、みんなの力で末永く後世へ伝えましょう。
ニ. いにしえからの祈りの心をたどります
この道には、祈りを捧げてきた多くの足跡が刻まれています。
今なお続く人々の心に思いを馳せながら歩きましょう。
三. 笑顔であいさつ、心のふれあいを深めます
出会った人と声をかけあい、また地域の人々とも交流を図りましょう。
四. 動植物をとらず、持ち込まず、大切にします
貴重な動植物が生息する紀伊山地では、存在するもの全てが大切な資産です。自然を愛し、守る心を持ち続けましょう。
五. 計画と装備を万全に、ゆとりを持って歩きます
道中は何が起こるかわかりません。
中には険しい道もあるので、天候・体調・装備などを十分に考えて、無理をせず歩きましょう。
六. 道からはずれないようにします
道をはずれることは危険であり、植生などを傷めることにもなります。むやみに周囲に踏み込まないようにしましょう。
七. 火の用心をこころがけます
タバコのポイ捨てなど、ちょっとした不注意から火災は起こります。火気の取り扱いは十分注意しましょう。
八. ゴミを持ち帰り、きれいな道にします
地域の人たちが古くから守りつづけてきた道です。
ゴミを持ち帰り、来た時よりも美しい道にしましょう。
世界遺産条例について詳しくは、「紀伊山地の霊場と参詣道」のホームページをご覧下さい。